自閉症スペクトラム障害のある天才料理人・八重森ありすが営む小さなごはん屋さん「ありすのお勝手」を中心に、ありすや幼なじみの和紗、新しく住み込みバイトとして加わった倖生など、様々な人物の人生が描かれます。
ありすは料理の腕前は抜群だが、人付き合いが苦手。そんなありすを心配する父・心護や、周りの人々と触れ合いながら、徐々に人間関係を築いていきます。
一方で、ありすや倖生、心護をとりまく過去の秘密や事件の真相が、次第に明らかになっていきます。ありすの母・未知子の死、倖生の父・晃生の自殺、25年前の五條製薬の火災事件など、複雑に絡み合う謎が紐解かれていく構成になっています。
最終的には、ありすが自分の出生の秘密を知り、倖生とともにみんなをつなぐおいしい料理で、これまでの壁を乗り越えていく、といった心温まるストーリーになっています。