阿栖暮総合病院には、院内の秩序を守る「院内交番」が設置されており、元刑事の武良井治と事務員の川本響子がそこで働いている。
武良井の恋人だった夏目美咲が、抗がん剤の新薬治験中に間質性肺炎で死亡した事件をきっかけに、武良井は治験の裏側を探り始める。治験責任医師の外科医・榊原俊介には疑惑の目を向けていた。
治験には500億円の開発費が投じられており、症例によっては劇的な改善が見られる半面、間質性肺炎で死亡する患者もいた。武良井は患者のカルテ改ざんの証拠を掴むが、榊原は美咲の死は自殺だったと主張する。
その後、榊原の白衣が切り裂かれるなど、新たな事件が起こる。武良井は真相解明に取り組むが、病院側の隠蔽工作もあり、容易ではない状況に陥っていく。